・絵本

寝るときのおまじない「かけぶとんさんしきぶとんさんまくらさん」

新年明けましておめでとうございます。今年も初更新が6日と力の抜けた更新ペースでぼちぼちやってきたいと思います。

さて、昨日本屋でみつけた、衝撃の一冊。

「かけぶとんさん しきぶとんさん まくらさん」  高野文子 こどものとも 年少版2月号

この脱力したかわいいぼうずあたまくんの表紙をぜひ見てもらいたいけど・・・

アマゾンでは取り扱っていないそうです。

とりあえずこどものとも のホームページ。ここでも画像は見れませんが。

でも今月号なので書店で簡単に手に入ると思います。410円、これは買いですぜ。

高野文子さんといえば、「るきさん」(←大好き)「棒がいっぽん」などを描かれている寡作の漫画家さんですが、その人が年少向けの絵本を描いたらこうなったのか~

シンプルなラインで、基本暗めの色使い、アクセントのように明るい色がぽーんポーンと入って不思議な感じ。年少向けだし、坊主頭君はかわいいけど、決して甘くはない。

寝るときに しきぶとんさん かけぶとんさん まくらさん と順番にお願いをしていきます。

どうか夜中におしっこがもれませんように・・・

どうか夜中に手と足がひえちゃいませんように・・・

どうか怖い夢を見ませんように・・・

しきぶとんさん かけぶとんさん まくらさんは  「おれにまかせろ おれにまかせろ おれにまかせろ・・・」

安心できるなにかにすっぽる包まれて眠る幸せ、お布団恋しいこの時期は特に大人でも欲しいものです。

だんだんとろりとねむりを誘う、寝る前に読むには最適な絵本です。

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無関心ほど怖いものはない?「ぼく、ムシになっちゃった」

寒くなったきましたね。毎晩家族で布団を奪い合っております。

去年まで足りていたのに今年は布団が足りないのは何でだろう・・・まだどっかにしまったままかしら?(どんだけ広い家?マンションですが

さて、布団は奪い合っても家族とは仲良くやって行きたいもんであります。

この絵本、朝起きたらボクは虫なってしまっていた・・・というあの有名すぎる「カフカの変身」を題材に描かれた絵本です。

ぼく、ムシになっちゃった (世界の絵本コレクション)
Book
ぼく、ムシになっちゃった (世界の絵本コレクション)
著者 ローレンス デイヴィッド
販売元 小峰書店
価格(税込) ¥ 1,575

この本の主人公、グレゴリーくんも朝起きると↑こんな感じのムシになっていました。足は6本、背中に硬い羽もついています。

ところが悲しいことに、家族どころか友達も先生も誰も彼がムシになったことに気づいてくれません。ただひとり親友を除いては。

グレゴリーは悩みます。このまま元に戻らないのかな・・・

図鑑で調べて自分が「オサムシ」になったことを知ります。でも、だれも気づいてくれないのです・・・

ムシになったといじめられることもないけど、誰かも気づいてさえもらえないとしたら・・・これはこれで恐怖です。自分の家族ですら気づいてくれないのなんて。

誰もボクのことをちゃんとみていないの?

グレゴリーはとうとう天井に登って(ムシだからこそできる芸当)いじけてしまいます。

ようやく家族は、グレゴリーにあやまります。あなたがムシでも愛していると聞くことができて、翌朝ようやくグレゴリーはもとの平凡な男の子に戻るのでした。

何年か前のレビューで、赤木かん子さんが「私が知っている限り、唯一親が無関心であったことをちゃんと謝る絵本です。」と言っておられました。

ボクはぼくでなくてもいいの?これほど怖い物はないかも。とおもっちゃう絵本でした。

でも、絵はかわいいよ~本家本元のカフカの変身ほど残念な感じでは終わらず良かったよかった。

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「てんごくのおとうちゃん」

だんだんと寒くなりますね。いい加減に衣替えをしなくては。(まだしてないらしい)

毎朝、部屋から出ると外の寒さにびっくりします。部屋ではまだ半袖の気合十分な私。

さて、先日雑誌クーヨンでご本人のインタビューを読んで気になっていた本

てんごくの おとうちゃん (講談社の創作絵本)

著者:長谷川 義史

てんごくの おとうちゃん (講談社の創作絵本)

 実際、著者長谷川さんは幼いころお父さんをなくされたそうです。

まだ幼いボクが、天国のお父ちゃんへおくるメッセージなんですが、

おとうちゃんが死んだ日、なんかしらんけどはいた とある一文で読むと不覚にも涙が・・・

ああ、本当にあった話なんだなぁと。きっと幼い子供にとって父親の死って「なんかしらん」けど、とつぜんにやってきて、頭よりも体に来てしまったのかもしれない。

ボク、はいろんな大人から「小さいのにお父さんをなくしてかわいそうに」と言われ育ちます。

先生は父の日にお父さんの絵を描く授業で「おかあさんでもいいのよ」と言います。

主人公は「先生そんなに気をつかわんでもいいのに」と。

ボクよりも、先に死んでしまったおとうちゃんのほうがつらかったろうと著者はインタビューで語っていました。

つよいつよい、ボク。実際、親になって自分のためではなく「絶対に死にたくない」と想うようになりました。残して死ななければならなかったお父さんを慰めるためにも、この絵本には描かれていると思います。

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一歳男子釘付け「がたごとがたごと」

ようやく連休が終わりましたね。母としては子供が学校に行ってくれないので大変でした。

早く終わって下の子と二人の静かな時間をもちた~い!!!

しかし。

うちの一番下の一歳9ヶ月男子は、ようやく絵本を読むことがわかってきたのですが、こればっかり読んで~読んで~と迫ってきます。

がたごとがたごと (絵本・こどものひろば)

がたごとがたごと (絵本・こどものひろば)

著者:内田 麟太郎・西村繁男

うちの息子のハートをワシヅカミにしているこの本。確かに楽しい絵本です。

”お客が乗ります ぞろぞろ ぞろぞろ 

がたごと がたごと 

がたごと がたごと 

がたごと がたごと 

お客がおります ぞろぞろ ぞろぞろ”

これの繰り返し。でも乗り込んだお客さんが、着いた駅によって動物になったり妖怪になったり、江戸時代の人になったりとなかなか楽しい!!!

乗り込む前の人間と、降りてきた動物や妖怪が1対1で対応してるんですよ。しれ~っと。

例えば洋服の柄が着物の柄になったりして、笑っちゃう変化があります。

それにしても、ホントに男の子の好きな絵本てお姉ちゃん達と違いますね~

今、ひたすらトーマス絵本とこれを念仏のように繰り返しております。

母ちゃん飽きたよ。と言ってももちろん許してくれません。

でも、シンケンジャーよりプリキュアがスキみたいですけどね。

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おもしろいよ「じごくのそうべい」

うちの1号も一年生になりました。

最近はゾロリ、怪談レストラン、それからマンガばっかり読むようになってしまいました。

でも、そのマンガは私が(私のために)買ってるんであんまり文句を付けられんとです。

しかしまあ、自分が読むのは全然かまわないけれど娘がマンガ読んでるとなんか一言いっちゃいたくなるのは何故?「マンガなんか読んでる暇があったら~~~」ってさ。

さて、そんな最近の1号が「一番おもしろい」とたたえた絵本。

じごくのそうべえ (童心社の絵本)

著者:田島 征彦

じごくのそうべえ (童心社の絵本)

これって、ちょっと迫力のある絵とタイトルだし、もしかして怖い本かと思っていましたが、落語から起こされたとっても笑える絵本です。

軽業師のそうべえが綱渡りに失敗し地獄にいくんですが、そこで出会った仲間達と地獄の中を荒らし回り「とっととでていけ~」としゃばに追い返されます。

私が子どもの頃まんが日本昔話で私も大好きだった話です。タイトルは違ったんですが、思い出せない!

どうやら、このそうべえシリーズ、他にもつづきがあるようで、人気の高さが伺えます。

ちなみに!!作者の田島征彦さんはふきまんぶくなんかを描いた田島征三さんと双子の兄弟なんですって。

そうべえごくらくへゆく (童心社の絵本)

著者:田島 征彦

そうべえごくらくへゆく (童心社の絵本)

どろんこそうべえ

著者:たじま ゆきひこ

どろんこそうべえ

そうべえまっくろけのけ (童心社の絵本)

著者:田島 征彦

そうべえまっくろけのけ (童心社の絵本)

で、こちらが双子の田島征三さん。

ふきまんぶく

著者:田島 征三

ふきまんぶく

何ともいえないシュールなお話。
説明できないが強烈〜なインパクトがあるっす。

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いつだってわらっちゃうんだWA!「がおがおぶー」

今日の福岡はなんだかすてきな朝焼けで、世界が桃色です。

もうすぐ夏も終わりますねー早く始まれ新学期。ってなかんじです。

さて、きのうはNHKでやっていた”がおがおぶーっ!”の絵本を読みました。

シマウマしましまなぜあるの? (なぜ?どうして?がおがおぶーっ!の絵本)

著者:リラ プラップ

シマウマしましまなぜあるの? (なぜ?どうして?がおがおぶーっ!の絵本)

テレビ放送では著者リラさん(のキャラクター声は室井滋さんだ!)が、「なぜかな?なぜかな?わっかるかな~?」っと名調子でやってましたよね。

テレビでは、子供達が結構ユニークな珍回答を入れるのですが、本ではそれは読者の仕事。珍回答を考えるのも結構大変。

そしてこの絵本、結構まじめに動物の生態を教えてくれてます。しかも、答えは別冊付録。

考えろ~考えろ~ってことなんでしょうね。

でもね、絵がとってもかわいいの。黒い板にチョークでかかれているのかしら?とにかく、線を描くのではなく、面を浮き出すような素敵な画法です。

この絵、壁に飾ってもいいなーと思う。そう思うのはきっと私だけじゃなくて、この絵本結構人気があるようですよ。

ほかにも、ライオン編とかゾウ編もあるみたいです。

なぜ?どうして?がおがおぶーっ!〈2〉ライオンたてがみなぜあるの?

なぜ?どうして?がおがおぶーっ!〈2〉ライオンたてがみなぜあるの?

著者:リラ プラップ

なぜ?どうして?がおがおぶーっ!〈2〉ライオンたてがみなぜあるの?

なぜ?どうして?がおがおぶーっ!〈1〉ゾウのはなはなぜながい?

なぜ?どうして?がおがおぶーっ!〈1〉ゾウのはなはなぜながい?

著者:リラ プラップ

なぜ?どうして?がおがおぶーっ!〈1〉ゾウのはなはなぜながい?

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やっぱり読んどけ~「葉っぱのフレディ」

いよいよ夏休みも後半突入。先週はやっと夏らしく暑い!!!って感じになりました。

予報では、もう今週からは秋めいて来るそうな。

過ごしやすすぎた夏は野菜の高値に影響するでしょうねぇ。ま、キャベツは安いらしいですので、今期は血がキャベツ汁になるまでキャベツを食べさせようと思っております。

さて、夏が過ぎ秋の訪れにふさわしい本を読みました。

葉っぱのフレディ―いのちの旅

これ、一時期すごく人気があってテレビで紹介されたり女優さんが朗読したりしてましたよね。

へそ曲がりな私は、敬して遠ざけていたのですが、先日図書館でポツリと置かれているのをみて、ようやく解禁か?と借りてきました。

葉っぱのフレディ―いのちの旅

著者:レオ バスカーリア

葉っぱのフレディ―いのちの旅

これ、やはり大人向けの本だと思います。一枚の葉っぱの芽生えから落葉までを人生に見立てて、葉っぱ自身に語らせる写真絵本です。

落葉=死なんですが、いのちのたびはここで終わりではないのです。と励ましてくれます。

ほろりとくるなーやっぱり。

でも私はへそ曲がりだから、実は子供には読み聞かせてないんですよね~

うちの4歳にはまずわかんないだろうし、6歳は・・・こういう難しいテーマは自分で気づいたときの考えて欲しいな。

ある意味飲み込みやすい答えがここには書いてあるから。

むしろ、かなり大人向けの本です。死を想える年齢に効きますよ~

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モッタイナイ?「ヨセフのだいじなコート」

しばらく更新をサボっていたら、ココログのIDとパスワードを忘れてしまっていました

掘り出すこと10分。いやはや。継続は力なりねと反省(ちょいと違う気もするけど)

ちょっと季節はずれですが、とってもかわいいしかも流行の?エコな絵本をみつけました。

ヨセフのだいじなコート (ほんやくえほん)

著者:シムズ タバック

ヨセフのだいじなコート (ほんやくえほん)

ヨセフさんは、だいじなコートを持っていました。でもつぎだらけなので「ジャケット」に作り変えて大切に着ていました。それを、チョッキ→マフラー→ネクタイ→ハンカチ→ボタン とどんどん、リサイクル?していき、とうとうボタンをなくして「ナンニモナイ」になっちゃうお話。

スゴイ!すてきな手仕事絵本なのであります。そうそう、物はとことん使い切らなくてはね!春日もびっくりな感じですよ。(最近好きなの、オードリー)

エコバックを新しい布で作る、なんて全然エコでも何でもない気がしてきたよ~

絵は、なんともかわいい水彩とガッシュ。たくさんのコラージュがほどこされていて、しかも小さな仕掛けがたくさん(名言?が隠されいます)

一見地味なんですが、すごいかわい~絵柄で、久しぶりにこれスキだ~と思ってしまいました。

作者はこの絵本でコールディコット賞を受賞しています。おススメですよ~

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今の季節に「おじさんのかさ」

いよいよ梅雨も終わりそうですが、今年はほとんど雨に会うこと無かったような気がします。

大丈夫かしら、水がめ。

出歩かなったんじゃないかって?い~え、私は今年初めてのPTAの委員なるものをやっていますが、今の季節そりゃまー忙しくって、今週はほとんど小学校に出向いております。

うーん、今は専業主婦だからできるけど働きだしたら出来ないなぁ

というか、PTAってクレヨンしんちゃんとかうる星やつらとかアラレちゃんとか「見ちゃだめよ!」っていう団体だと思ってました。

見てるしね、私が。うる星やつらに至っては全巻持ってるしね~

今年は、私も年女にして初めてPTAという新しい世界を知ったのでした。なかなか、たいへんな世界だわ・・・何ツーか仕事場とは違う言語で成り立ってる感じ。

さて、大きく話はそれましたが、梅雨にぴったりの絵本を読みました。

おじさんのかさ

著者:佐野 洋子

おじさんのかさ

大切なかさをいつも持ち歩いている、このおじさん。

雨が降ると「大切な傘がぬれてしまう」とぜったいに傘を差そうとはしませんでした。

ところが、あるひ小さな男の子と女の子が

  あまだれ ぽったん ぽったんたん~~

と歌いながら楽しそうに傘を差して歩くのを見て、とうとう傘を差してみる事にしたのです。

雨が傘をリズミカルにたたく音が楽しい。おじさんはよーやく、傘は使ってこそだ!って気づくのでした。

うーん、佐野洋子さんらしいといえば、あまりにらしい。

何かの教訓がたやすく読み取れそうなところとかも。

でも、娘2号(たぶん何も学ばないタイプ)は、そんなこと関係なく、たのしんで雨だれぽったんの歌を歌っていましたよ。説教くさいとか抹香くさいとか、結局私の中にある問題かも。

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溜飲さがるぜ「おんぶはこりごり」

梅雨入りしたとたん、すっかりいい天気続きの福岡です。

福岡は結構水不足が多い町なので、梅雨に雨が降らないと徐々に心配になってきます。テレビでも毎日本日のダムの貯水量とか出てきますし。

東京行って公園に普通に蛇口が付いてるのを見て驚いた~

え~こどもにじゃぶじゃぶ水を出させるなんてもったいない!!って。今では福岡でも大きな公園にはちゃんと水道が付いてますけど。

さて、とっても溜飲が下がるおもしろい絵本を読みました。

おんぶはこりごり

著者:アンソニー ブラウン

おんぶはこりごり

ママはたいへん!とある通り、お母さんが家族をおんぶして、むっつりしています。

ママは、パパや息子達の世話に追われて一日中家事をして自分の仕事も持っています。

それでも、男どもは手伝おうともしません。

ある日ママは「ブタたちのお世話はもうごりごり」と置き手紙をして出て行ってしまいます。

その瞬間からパパ達はブタになり、あっという間に快適な家はブタ小屋のように。最後は食べ物を差がして地面にはいつくばる羽目に。

そこにやっと帰ってきたママは「おかえりなさいませ」と迎えられ男達もそれから少しずつ家事を手伝うようになりました。ママだって、自動車の修理ができるんですから!

と言う内容です。

そうそう!と膝を打ちたくなるこの内容。

読んだら4才の2号が「おかあさんありがとう」と言いました。

ちょっと、感動。

でも現実のパパ達はこんなに御しやすくないかもね~

内容もおもしろいけど、パパ達がブタになったとたんに、家中の至る所、壁紙、ドアノブ、蛇口・・・にブタがこっそり描かれています。

ブタ探しも楽しい本。

こりごりしているママさん達、ご一読を~

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