・大人もたのしめる絵本

なにげにおしゃれ「ちいさなおうさま」

うだるような暑さがつづいていますね。この暑さは一体いつまでつづくのでしょうか。

まあ、あと1ヶ月もすればさすがに涼しくはなるでしょうが・・・一ヶ月か。

さてさて、この間図書館でとてもかわいい絵本をみつけました。

ちいさなおうさま

ちいさなおうさま

著者:三浦太郎

ちいさなおうさま

なんともいえない、かわいいおおさま。

著者、三浦太郎さんは赤ちゃん絵本「くっついた」などで、本屋さんでもよくお目にかかる方。

くっついた

くっついた

著者:三浦 太郎

くっついた

かわいい!だけじゃないセンスを感じる・・・

ところで、アマゾンで検索して思い出しましたが、曾野綾子さん「太郎物語」の太郎が三浦太郎さんなんですねぇ~もちろん、というかおそらく同姓同名の別人であろうとおもいますが。

高校のときの課題図書でありました。

「いまどき太郎なんて犬にしかつけない名前」って言うのがおもしろかった。

さて、この「ちいさいおおさま」。

内容は、

たくさんのおおきくて怖い目をした兵士にまもられて、大きなお城にすみ、おおきなベッドにねている王様。でも、いっつもさびしかったんです。

だって、一人では何もかもおおきすぎるから。

でもある日、大きなお姫様と結婚し、たくさんの子ども達にめぐまれてからは、大きなお城も、ベッドも、お風呂もなにもかもぴったりになりました。

というもの。

絵が、とてもかわいいのです。

これ、アップリケにしてかばんにつけたらいいわね~っていうような、かわいらしさ。

ぜひご一読を~

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「2ひきのいけないあり」

梅雨の晴れ間となった今日の福岡です。湿気はあるは暑いで昨日は大変でした。

これからどんどん体力消耗戦かなぁ・・・・

さて、このあいだ図書館で、ちょっと珍しい絵本をみつけました。

2ひきのいけないアリ

2ひきのいけないアリ

著者:クリス・ヴァン オールズバーグ

2ひきのいけないアリ

これ、あの「村上春樹」さんの翻訳絵本なんですよ。

原作では 2 bad ants だったのが、彼にかかると「いけないアリ」になるところがちょっとクスリとしちゃいますね。

内容は、表紙にでているこのアリたちが女王のために働いている仲間を尻目に砂糖ツボで遊び暮らそうぜ!、こんなにたくさん食べるものがあるのに、わざわざ働くなんてバカらしい。

と思うところから始まります。

結局2ひきは、砂糖と一緒にコーヒーに放り込まれ、ほうほうのていで人間の家から逃げ出します。

やっぱり、秩序は守らないとね、と思ったかどうかは判りませんが。

ユニークなお話ですが、アリがリアルであんまりかわいげはナイ。というと身もふたもないですけど、なにやら素通りできないくせのある絵本でしたよ。

やっぱり秩序は守らないと、かしら?

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ポテトスープが大好きな猫

段々と寒くなってきました。福岡でも今週は雪が降るかもしれないそうです。

いよいよ年末、、、楽しい予定(主婦の飲み会)とメンドクサイ予定(年賀状とか大掃除とか)と遠めに見つひ日々のことに振り回されております。

そうそう、今年の読書生活も振り返らなくては。誰からも必要とされていないことは熱心に。これが私のポリシーなんで。ちがうか。

今年の目標の一つは、「村上春樹か大江健三郎をどっちか一つでも読む」でした。

で、読んでみたのがこれ。村上春樹翻訳のこの絵本。

ポテト・スープが大好きな猫

著者:T. ファリッシュ

ポテト・スープが大好きな猫

とても魅力的な、女王様のような飼い猫とおじいさんの静かなお話。ちょっとプライドの高い猫に振り回されつつ愛しちゃってる。みたいな。

絵もかわいいしスキだわ~

翻訳者村上春樹さんがニューヨークでたまたま見つけて気に入った絵本だそうな。

後書きに絵本のいいところが書いてあって、なんとなく私のイメージする村上春樹さんと印象が違った。なんだ、いい人じゃん、まともじゃん。(今まではどんな悪い印象だったのか、私)

翻訳絵本だけど、とりあえず目標達成ってことで。

本当は今年話題のあの大作も手にとって見たいけど。読みきれない気がする・・・

1Q84 BOOK 1

著者:村上 春樹

1Q84 BOOK 1

あの大作。いきなり1890円×2はだせん、というのが主婦的読書感(こういうのは読書 感とは言わない)

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やっぱり読んどけ~「葉っぱのフレディ」

いよいよ夏休みも後半突入。先週はやっと夏らしく暑い!!!って感じになりました。

予報では、もう今週からは秋めいて来るそうな。

過ごしやすすぎた夏は野菜の高値に影響するでしょうねぇ。ま、キャベツは安いらしいですので、今期は血がキャベツ汁になるまでキャベツを食べさせようと思っております。

さて、夏が過ぎ秋の訪れにふさわしい本を読みました。

葉っぱのフレディ―いのちの旅

これ、一時期すごく人気があってテレビで紹介されたり女優さんが朗読したりしてましたよね。

へそ曲がりな私は、敬して遠ざけていたのですが、先日図書館でポツリと置かれているのをみて、ようやく解禁か?と借りてきました。

葉っぱのフレディ―いのちの旅

著者:レオ バスカーリア

葉っぱのフレディ―いのちの旅

これ、やはり大人向けの本だと思います。一枚の葉っぱの芽生えから落葉までを人生に見立てて、葉っぱ自身に語らせる写真絵本です。

落葉=死なんですが、いのちのたびはここで終わりではないのです。と励ましてくれます。

ほろりとくるなーやっぱり。

でも私はへそ曲がりだから、実は子供には読み聞かせてないんですよね~

うちの4歳にはまずわかんないだろうし、6歳は・・・こういう難しいテーマは自分で気づいたときの考えて欲しいな。

ある意味飲み込みやすい答えがここには書いてあるから。

むしろ、かなり大人向けの本です。死を想える年齢に効きますよ~

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素敵な生き方「ルピナスさん」

今日の福岡は、むっしむしーのーしーって感じです。相当湿度が高そうあぢ~

そんな暑くて、夏休みに入ってしまった最悪の環境の我が家で、最近よんださわやかな本。

実は、この本娘達はそんなに反応がよくなくて私が気に入った本。

まず、絵が素敵なんです。水彩で描いた上に色鉛筆でアクセントをつけた独特の画法(って書いてあった

良く見ると、人物とかはそんなにかわいいかわいいじゃないけど、背景を含めた雰囲気が素敵。

ルピナスさん―小さなおばあさんのお話

著者:バーバラ クーニー

ルピナスさん―小さなおばあさんのお話

内容はルピナスという花を町中に植えたおばあさんのお話なんですが、

このおばあさん、小さいときおじいさんに 世界中を旅したいというと、「それはいい。けれどもう一つ。世の中を美しくする仕事をしておくれ」と言われるのです。

若いころ、彼女は世界中を旅します。一人で。

それこそ、その資金はどこから?と聞きたくなる大人の私。いろいろな場所を旅して年をとりやがて海の見える一つの町で動けなくなります。

そして、おじいさんとの約束を果たすためにどうすればいいか考えます。彼女の出した答えは花を植えること。

頭のおかしいおばあさんと疑われながら、町中を花だらけにします。

誰にも寄りかからずに、自分のために最後は世の中のために生きる、かっこいい”ちいさなおばあさん”のお話です。

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溜飲さがるぜ「おんぶはこりごり」

梅雨入りしたとたん、すっかりいい天気続きの福岡です。

福岡は結構水不足が多い町なので、梅雨に雨が降らないと徐々に心配になってきます。テレビでも毎日本日のダムの貯水量とか出てきますし。

東京行って公園に普通に蛇口が付いてるのを見て驚いた~

え~こどもにじゃぶじゃぶ水を出させるなんてもったいない!!って。今では福岡でも大きな公園にはちゃんと水道が付いてますけど。

さて、とっても溜飲が下がるおもしろい絵本を読みました。

おんぶはこりごり

著者:アンソニー ブラウン

おんぶはこりごり

ママはたいへん!とある通り、お母さんが家族をおんぶして、むっつりしています。

ママは、パパや息子達の世話に追われて一日中家事をして自分の仕事も持っています。

それでも、男どもは手伝おうともしません。

ある日ママは「ブタたちのお世話はもうごりごり」と置き手紙をして出て行ってしまいます。

その瞬間からパパ達はブタになり、あっという間に快適な家はブタ小屋のように。最後は食べ物を差がして地面にはいつくばる羽目に。

そこにやっと帰ってきたママは「おかえりなさいませ」と迎えられ男達もそれから少しずつ家事を手伝うようになりました。ママだって、自動車の修理ができるんですから!

と言う内容です。

そうそう!と膝を打ちたくなるこの内容。

読んだら4才の2号が「おかあさんありがとう」と言いました。

ちょっと、感動。

でも現実のパパ達はこんなに御しやすくないかもね~

内容もおもしろいけど、パパ達がブタになったとたんに、家中の至る所、壁紙、ドアノブ、蛇口・・・にブタがこっそり描かれています。

ブタ探しも楽しい本。

こりごりしているママさん達、ご一読を~

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ダリっぽい!「とらのゆめ」

ずいぶんとブログの更新をサボっておりました。サボろうと思えばいくらでもサボれますね~

サボってる間に娘の運動会やら何やらがありました。春の運動会って言うのもいいような悪いようなですね。

クラスの結束は高まる?気がするけど、うちの子はただでさえゴールデンウィーク明けでてんぱってるから、結構な負担になってた模様。

さて、夢の世界のようなシュールな絵本を見つけました。

タイガー立石さんの「とらのゆめ」という本。残念ながら、絶版らしくアマゾンのレビューは出てきませんでした。
表紙を見てわかるように、シュールな世界。ダリみたいです。
この、黄緑のとら「とらきち」が夢を見てるんだけど、りんごみたいになったり、だるまみたいになったり、オモシロいんだけどちょっと不安な気分にさせられる、
よくも悪くも居心地のわるいというか、引っかかる本です。
とらきち、ちょっと浮いてるしね~
大きい図書館では今でも読めるようですよ。

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個性ってなに?「虫めずる姫君」

暴風が吹き荒れている福岡です。

週末は、生まれてはじめて母として家庭訪問・・・

うちの娘1号は新一年生なんですが、学校で些細なことでないているらしい。

例えば「私の分のストロ-がない」とか(ただの配り忘れじゃん!)

「私の分のプリントがない」とか(だから配り忘れじゃん!)

その他とにかく良く泣いてるらしいです。

家ではケロリとしてるから、ぜんぜん知らなかった。(いや、予想はしてたけど)

それよりも、朝行きたくない~~って泣くのがないので、親は安心しきってた。

それより、「泣かせた○○君」がかわいそう。

うちの子の泣くのはある意味テロだからね-

我が家では泣いたら得なことが起こる、ってかんじには育ててないつもりなんだけど

ま、泣き虫も個性とおもってください、先生。

個性と言えば、個性的なおひめさまのお話。

虫めづる姫ぎみ(むしめづるひめぎみ) (日本の物語絵本)

著者:森山 京

虫めづる姫ぎみ(むしめづるひめぎみ) (日本の物語絵本)

日本の古典のなかで、ユニークなお話として有名ですよね。

わたしはマンガでよみましたが、こんな絵本も出てるみたい。

堤中納言物語―マンガ日本の古典 (7) 中公文庫

著者:坂田 靖子

堤中納言物語―マンガ日本の古典 (7) 中公文庫

坂田靖子さんが描いたマンガもとてもおもしろかったんですが、絵本も読みやすく子ども向けに説明も多く入ってました。

当時の女性達の化粧は眉を剃って丸く描くのに、このお姫様は眉はそのまま、お歯黒もしない。とにかくノーメイク(でも美人)

そして、毛虫が大好き。毛虫を近所の子供達に集めさせたりとだんだん風変わりな姫君と噂が立ってしまいます。

そんななか、物好きというか女好きな公達(いかにもな感じの)が姫に作り物のヘビに歌を添えてを贈ります。

さすがの姫もこれにはちょっとおろおろしてしまいます。

悪趣味な贈り物に突っぱねる返歌をして、姫はまた虫取りに明け暮れるのでした。

これって、結構考えさせられる話ですよね。

結局、姫は嫁に行かずに一生虫を愛でて暮らしたのかな~

それはそれで、幸せだったのでしょうね。人からどう思われようと自分のやりたい事をする姫。

しかし親としてはどうなのよ~とも思うようになりました。大人になったわね、私。

絵は、村上豊さん。昔話の挿絵を描かせたらこの人でしょ。

にじみを活かした水彩がとユニークな絵。スキだわ。

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独創的ってこういうこと「ウエズレーの国」

小学校、幼稚園が始まってあっと言うまに2週間たちました。

うちのむすめっこたちはふたりとも何とか泣かずに行けています。

毎日の早起きに、私のほうが参りそうだ~

他にも、ちゃんと友達できてるかしらとか、授業中ちゃんといすに座ってるかしらとか(レベル低し)泣いてないかとか、慣れるまでけっこうストレス感じちゃいます。

さて、お友達がいないことはそんなに悪いことなの?に答えるようなこの絵本。

ウエズレーの国

著者:ポール・フライシュマン

ウエズレーの国

ウエズレーはみんなから「ちょっと変わった子」扱いでした。

みんなみたいな髪型にしたいとも思わないし、みんなと同じようなあほな遊びも楽しいとは思わない。

そんな時、かれは夏休みの自由研究で「自分の文明を作ろう」と思い立ちます。

自分だけの畑で、自分だけの作物をつくり、繊維を取り出して服を作ったり、家を建てたりします。

それから、新しい遊びや新しい文字までどんどん作り、町にいる今までウエズレーにちょっかいばかりかけていた悪がきどももだんだんと引き込んでいきます。

ウエズレーは、ちょっといじめられているけど、けっしてねたまずそねまず、自分の国を作るんです。

しかも、その国は引きこもるためのものではなくって、自分が一番快適なところ。そして、その国をかつてのいじめっ子達にも開放してあげます。

なんか、飄々とした味のある子ですな~ちょっとハリーポッター似。

お父さんも、お母さんも、それから隣のおじさんも、新しい文明を作る彼を邪魔しないところがえらいと思う。

「そんなことできっこないじゃない!!」ってガミガミやっちゃうと新しい文明は発生しなかったかも。

これ、文明ではなくって個性とか自立心、に置き換えるとすごく深いような。

表紙ではなにやら印象派の絵画みたいですけど、中はもっとユニークで砕けてますよ。

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プレゼントに最適かも「みんなあかちゃんだった」

卒園式も無事終了し、すっかり気が抜けてなんだかだらけきっった三連休になってしまいました。

福岡は昨夜から雨です。こんな日は・・・暴れん坊たち三人とどうしましょう

家にいると兄弟げんかしたり、散らかしまくったり、牛乳だの麦茶だのお菓子だの要求したりでイライラしてしまうけど、そんなときはこの本で昔を思い出して見ましょう。

みんなあかちゃんだった (えほん・こどもとともに)

著者:鈴木 まもる

みんなあかちゃんだった (えほん・こどもとともに)

よく育児書にある 「生後○ヶ月のあかちゃんはこんなことができるようになります」

しか~し!!この本の面白いところはズバリ「そんなに役に立たないところ」

たとえば

「あかちゃんのマジック  何の変哲も無いハンカチが あっという間によだれだらけ」

ほほえましいでしょ?

結構、ぎっしり書き込まれていて読み応えあるし、笑えるネタがおおい。

子供を育てたことのある人が愛情持って発見した「たくさんの赤ちゃん」が、いっぱい詰まっています。「そうそう、こんな感じだった~」と思ってずいぶん読んじゃいました。

うちの子等すでに「赤ちゃん」じゃなくなっているのですが、それでも昔を思い出して笑ってしまいました。

そうそう、この本は6歳の子がケラケラ笑える本でもあるんですよ。

そこが、育児書と違っていいところ。発達の度合いを真剣に悩んでいる新米ママ(っていうのがどれほどいるのかはわからないれど)そういう人に肩の力を抜いてもらうにはよい絵本ではないでしょうか?

最後に、「いろんな人がたくさんいるけど、みーんなあかちゃんだった」と言う一文にはジーンと来ちゃいます。

そうそう、となりで寝ているこのおじさん(旦那だ!)も赤ちゃんだったのよね~

生意気盛りの6歳も、反抗中の4歳も、いまだに親に頼りっぱなしの私もみーんなあかちゃんだったのさ~だれかに愛されて育てられたんです。そう考えると、がんばろう!とう気分にもなります。

赤ちゃんを産んだばかりのお母さんにも、ムスコ反抗期でぐったりのお母さんにもおススメの一冊です。

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