無関心ほど怖いものはない?「ぼく、ムシになっちゃった」
寒くなったきましたね。毎晩家族で布団を奪い合っております。
去年まで足りていたのに今年は布団が足りないのは何でだろう・・・まだどっかにしまったままかしら?(どんだけ広い家?マンションですが)
さて、布団は奪い合っても家族とは仲良くやって行きたいもんであります。
この絵本、朝起きたらボクは虫なってしまっていた・・・というあの有名すぎる「カフカの変身」を題材に描かれた絵本です。
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この本の主人公、グレゴリーくんも朝起きると↑こんな感じのムシになっていました。足は6本、背中に硬い羽もついています。
ところが悲しいことに、家族どころか友達も先生も誰も彼がムシになったことに気づいてくれません。ただひとり親友を除いては。
グレゴリーは悩みます。このまま元に戻らないのかな・・・
図鑑で調べて自分が「オサムシ」になったことを知ります。でも、だれも気づいてくれないのです・・・
ムシになったといじめられることもないけど、誰かも気づいてさえもらえないとしたら・・・これはこれで恐怖です。自分の家族ですら気づいてくれないのなんて。
誰もボクのことをちゃんとみていないの?
グレゴリーはとうとう天井に登って(ムシだからこそできる芸当)いじけてしまいます。
ようやく家族は、グレゴリーにあやまります。あなたがムシでも愛していると聞くことができて、翌朝ようやくグレゴリーはもとの平凡な男の子に戻るのでした。
何年か前のレビューで、赤木かん子さんが「私が知っている限り、唯一親が無関心であったことをちゃんと謝る絵本です。」と言っておられました。
ボクはぼくでなくてもいいの?これほど怖い物はないかも。とおもっちゃう絵本でした。
でも、絵はかわいいよ~本家本元のカフカの変身ほど残念な感じでは終わらず良かったよかった。
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