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意外な「赤朽葉家の伝説」

とうとう梅雨入りしてしまいましたね

一年で一番しっとりしたというか、むしむししたがっかりな季節?という感じでしょうか。

昔は平気でしたが、最近は雨が降ると外に出る気が起きません。う~ん、どんどんあたしんちのおかあさん化してるなぁ。

自分の誕生月なんで嫌いではないんですがね、六月。

さて、ようやく図書館で順番がめぐってきたこの一冊。「このミステリーがすごい!」2008年2位でしたね。

それからしぶとく順番待ちですすよ。待ってりゃ回ってくるもんですな。

赤朽葉家の伝説

著者:桜庭 一樹

赤朽葉家の伝説

さてこのお話、横溝正史っチックな、おどろおどろしい陰惨な事件が巻き起こるこわ~いお話かと思って読み始めたのですが、意外とユーモラスでかわいらしいお話。

千里眼があるとされた祖母、レディースのリーダーとして中国地方を制覇し、後に漫画家となった母、それから本当に普通の私。

祖母タタラが少女のころから話は始まり、母毛鞠(けまり、そういう名前なんです)のぶっ飛びレディース時代の話と来て、どこがミステリー?と首をひねりたくなりますが、後半で突然謎はやってきます。

祖母が「私は人を殺してしまった」と告白して亡くなるのです。

本当に母は人を殺してしまったのか?誰をころしたのか?

この謎を解くために、現代の若い私は少し調べてたくさん悩みます。

語り部の彼女は、本当に普通でふがいない自分が嫌になるけれど新しい時代がやってきて母達ができなかったことができるようになるのかもしれないと思うことができるようになるのでした。

いや、おもしろかった 意外と軽いノリが意表を突かれた感じです。

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