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「ストライプ」大変しまもようになっちゃった

連休も終わり子供達の相手が辛くなってきた今日この頃。

春休みは子供達ももてあまし気味です。

天気がいいと「本でも読んで」がちっとも通用しませんし。かといってまだ一人で遊びに行かせるほど成長してないんだよな~新一年生。

さて、新一年生といえば新しい生活になじめるかどうかも、悩ましいところ。

このお話はそんな女の子のお話。

ストライプ―たいへん!しまもようになっちゃった

著者:デヴィット シャノン

ストライプ―たいへん!しまもようになっちゃった

表紙、すごいことになってるでしょ?

中はもっと大変な?ことに。

リマ豆が好きな女の子カミラは、何でも人と同じがいいと思っていました。

リマ豆だって友達が「嫌い」なので好きと言えません。

新学期に着る服を選んでいる時に、突然からだがストライプになってしまうのです。

お医者さんが見ても科学者が見ても、カウンセラーが見ても、霊能者がみてもカミラのストライプは治りません。それどころか最後には変化を重ねて部屋!と一体化してしまいます。

壁が目に、ランプが鼻に、そしてベッドが唇に・・・

でもね、最後はちゃんと治ります。

カミラが「リマ豆が食べたい」って言えたから。

絵は、とってもお上手なアクリル絵。ちょっと、ノーマンロックウェルっぽいです。(コカコーラの絵を描いている人ね)まあ、ちょっとカミラの病状?を描きすぎて引く所もありますが。

みんなと同じがいいって思う気持ちは誰にでもあるけれど、我慢しすぎると体に出ちゃいますもんね。大人は胃に穴が開くのかもしれないけど、子どもにとっては、それを言葉で表せない分辛いことなんでしょう。

同じじゃなくってもいいよ~って、大人は言うけれど、同じになるように教育してるし。自分で気づかなければ意味がない。

というような(あ、またずさんなまとめ!)事をテーマにした絵本なんですが、それを抜きにしてカミラの変化が突拍子もないので、子供達はゲラゲラの大受けでした。

ちなみに、リマ豆ってなんだろう・・・とおもって検索してみました。

ライマビーンとも呼ばれ、日本ではあまり食べられない白いお豆さんらしい。

お豆百科事典

日本でいうなら、子供達のほとんどが嫌いなものってかんじかしら。

ピーマンとか?レバーとか?うーん、インパクトが弱いな。

とにかく、金子みすずも みんなちがってみんないい  と歌い上げていることですし、ちがうことを認められる人間になってほしい。というより、私がならなくちゃいけませんね。

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プレゼントに最適かも「みんなあかちゃんだった」

卒園式も無事終了し、すっかり気が抜けてなんだかだらけきっった三連休になってしまいました。

福岡は昨夜から雨です。こんな日は・・・暴れん坊たち三人とどうしましょう

家にいると兄弟げんかしたり、散らかしまくったり、牛乳だの麦茶だのお菓子だの要求したりでイライラしてしまうけど、そんなときはこの本で昔を思い出して見ましょう。

みんなあかちゃんだった (えほん・こどもとともに)

著者:鈴木 まもる

みんなあかちゃんだった (えほん・こどもとともに)

よく育児書にある 「生後○ヶ月のあかちゃんはこんなことができるようになります」

しか~し!!この本の面白いところはズバリ「そんなに役に立たないところ」

たとえば

「あかちゃんのマジック  何の変哲も無いハンカチが あっという間によだれだらけ」

ほほえましいでしょ?

結構、ぎっしり書き込まれていて読み応えあるし、笑えるネタがおおい。

子供を育てたことのある人が愛情持って発見した「たくさんの赤ちゃん」が、いっぱい詰まっています。「そうそう、こんな感じだった~」と思ってずいぶん読んじゃいました。

うちの子等すでに「赤ちゃん」じゃなくなっているのですが、それでも昔を思い出して笑ってしまいました。

そうそう、この本は6歳の子がケラケラ笑える本でもあるんですよ。

そこが、育児書と違っていいところ。発達の度合いを真剣に悩んでいる新米ママ(っていうのがどれほどいるのかはわからないれど)そういう人に肩の力を抜いてもらうにはよい絵本ではないでしょうか?

最後に、「いろんな人がたくさんいるけど、みーんなあかちゃんだった」と言う一文にはジーンと来ちゃいます。

そうそう、となりで寝ているこのおじさん(旦那だ!)も赤ちゃんだったのよね~

生意気盛りの6歳も、反抗中の4歳も、いまだに親に頼りっぱなしの私もみーんなあかちゃんだったのさ~だれかに愛されて育てられたんです。そう考えると、がんばろう!とう気分にもなります。

赤ちゃんを産んだばかりのお母さんにも、ムスコ反抗期でぐったりのお母さんにもおススメの一冊です。

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卒園式の謝辞

卒業のシーズンが近づいてきましたね。我が家の一号も来週卒園式を迎えます。

そこで、なんと保護者代表の謝辞を頼まれてしまいました。

頼まれたいきさつについては、ホントーに罰ゲーム的というか抜き打ち的というか・・・とにかく、私がふさわしかったと言うわけでは全然ないのですが、まあ、断れない状態で頼まれたのでありますブツブツ・・・

さて、悔やみ終わった私は 過去の例文をいただいて抜け目無くネットで検索。

なんとそのものずばりのサイトも数箇所ありました。(卒園式 謝辞とかで検索)

参考にして私も書きました。でも、結局自分達の幼稚園にすり合わせる必要がありますぞ。しかもこれから、これを筆ペンで和紙に書かねばなりません

はっきり言ってこの仕事、金もらっても嫌なんですけど。

金で解決できないのがつらいところ(書道上手の高校生のアルバイトでも雇うか?)

せっかく書いたので、たぶん私とおなじようにオシリに火がついてネットで検索しているだろうあなた!?のためにとりあえず掲載しちゃいます。

著作権とかは放棄してますが自己責任で引用してくださいね~

「syajisample.txt」をダウンロード

追記:ちょっと、うっとうしいけど全文載せます。(検索して来てくださってる人が多いみたいなので)

----------------------------以下例文

花の便りも聞かれるようになったこのよき日、十八名の園児たちが無事卒業を迎えることができました。
本日はこのような暖かいお式を開催して頂きありがとうざいます。
早いものでまだ幼さが残る娘の手を引いてこの○○幼稚園の門をくぐってから2年が経ちました。

目に痛いほどまっしろでぶかぶかだった制服も、今ではすっかり肌になじみ裾も短くなってしまいました。

日々成長している子供達が見せてくれたたくさんの顔、泣き顔だったり、笑い顔だったり、一生懸命な横顔だったり・・・思い出は数知れません。

年長の一年間だけでもたくさんの行事がありました。

初めてのお泊まり保育では、日焼けして一回り大きくなって戻ってきました。
一生懸命走った運動会。マーチングバンドでは先生方にクラス全員の帽子を作って頂きました。
○○フェスティバルでは大人でも緊張するような大きなステージで立派に演じてくれました。ぐりとぐらのおしりのしっぽがとても可愛らしかった。そう言えばここでも先生に全員分のとんがり帽子を作って頂いたのでした。
子供達の姿にこちらが励まされることも多く、母親達も衣装作りをきっかけに、いろいろな悩みを話せるママ友達にも巡る会うことが出来ました。

そして、最後の舞台となったおひなまつり会では年長さんらしく成長した姿を見せてくれました。
思い出を作ってくれたたくさんの行事は、先生方がいつも園児達のためにお心を尽くして準備をして頂いたおかげです。
先生方の大きなお力添えがあって、園児達も物事にじっくり取り組みお友達と力を合わせて何かを成し遂げることを学んだと思います。
行事の時だけではありません。

園長先生には、いつも名前を呼んで目の高さまでしゃがんで話しかけていただき、兄弟児の名前まで覚えて声を掛けてくださいました。
○○口先生には、歓迎遠足で発表された「○○口先生と愉快な仲間達」というスローガンのもと、年長の一年間を担任して頂きました。
先生に鍛えてきいただいたおかげで、何とか小学生になってもやっていけそうです。
いつも柔らかな物腰で、でもユーモアを忘れない○○先生には、年中さんで担任をして頂きました。
今年から年少さんを担任された○○先生は、いつもにこにこ初々しいパワーと若さを私たちが頂きました。
そして、○○運転手さんは雨の日も風の日も送迎バスを運転してくださいました。
先生方の愛情あふれるご指導で今日の卒園の日を迎えることが出来ました。
四月からはそれぞれ別の小学校に入学いたしますが、子供達も私達も○○幼稚園で学んだことを一生忘れないでしょう。

ここで、慈しみ大切に育てられた経験をこの後の人生に生かしてくれることと思います。最後になりましたが、今後 ○○幼稚園の益々のご発展と、園長先生をはじめ諸先生方のご健康ご多幸を心よりお祈りいたしましましてお礼の言葉と変えさせていただきます。

平成二十一年三月十八日
卒園児保護者代表 ○○ ○子

----------------------------以上例文

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後藤を待ちながら・・・「実験4号」

すっかり春めいてきた今日この頃。春眠暁を覚えず?にはちょっと早いけど娘たちが起きないわ~

さて、伊坂幸太郎さんのさわやかな短編を読みました。

実験4号

著者:伊坂 幸太郎,山下 敦弘

実験4号

DVDと一緒になっています。が、私は結局映像のほうは観ずに返却しちゃいました。

(もちろん図書館で借りたさ、こんな高い本)

舞台は、近未来。ほとんどの人間が火星に移り住み捨てられた感のある地球。

でも、人間達は相変わらずで、バンドをしながらなんとなく本気のようなウソんきのような生活をしている主人公達。

ここでは浅野いにおさん「ソラニン」を強く思い出しましたヨ!!

ソラニン 1 (1) (ヤングサンデーコミックス)

ソラニン 1 (1) (ヤングサンデーコミックス)

著者:浅野 いにお

ソラニン 1 (1) (ヤングサンデーコミックス)

そういえば、本屋でPOPに伊坂幸太郎さんのコメントが載っていたような。(いなかったような)

近未来といっても、宇宙服を着た人がスペースオペラを繰り広げるわけではないし、なにより伊坂さんが楽しんで描いたであろう、しゃれた会話が楽しい!

なんか、ガツガツしていないバンド成功譚。

YAZAWA!じゃないけど、YAZAWA!なかんじ。クールなのか熱いのか?

装丁もとってもおしゃれでしたよ。ああ、こういうのいいなぁ~と思える一冊ですよ。

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チョキンパチンストン?「三びきのやぎのがらがらどん」

花粉症もちにはつらい季節がやってきました。(と、いっぱしの患者を気取ってみる)

実は、まだ検査すらしていないのですが、これだけさらさらした鼻水は花粉症でしょう。と自己判断をしているところです。

なにをするにも気力が低下しますねー、この絵本のヤギ達のように「さて、えさ場に太りに行くか!」という気合は起きません

三びきのやぎのがらがらどん―ノルウェーの昔話 (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)

三びきのやぎのがらがらどん―ノルウェーの昔話 (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)

「書店員タカクラ」さんが絶賛されていて、以前借りたことがありました。

あの時は一読して「一番小さいヤギってひどくない?」とあまりいいお話に感じなかったのですが、俵万智さんの本でも絶賛されていて、再チャレンジしてみました。

そしたら、今回2号が大変気に入った様子。私も心境の変化か結構いい話だわ~とおもうようになりました。

前回、何じゃこりゃ、と思った時より私も成長したって事かな。

内容は、三びきのやぎたちが、橋で待ち構えるトロルをまんまとやっつけるお話なんです。

まず一番小さいヤギは「後ろから来るやぎのほうがでっかくて食べ応えがあるよ」といって通り過ぎ、中くらいのヤギも同じ事をいって難を逃れます。

しかし三番目のヤギときたらトロルなんてものともしない、強~いヤギ!

トロルは一番大きなヤギにばらばらにちぎられやっつけられてしまいます。

そして三びきはたっぷり草を食べて、丸々と太ります。

ここで「チョキン パチン ストン はなしはおしまい」ってはいります。謎の〆言葉?

「がらがらどん」という名前とか、この「チョキン・・・」とか、なんともいえない味がありますねえ。

最初は「酷いな!」と思った子ヤギも大きいヤギ達を信じているからやったことと考えれば、いいお話になるよねーと今さら気づく30ン歳の私。

そうか、信頼がベースにあるから子供達は何度もこの恐ろしいトロルの話を聞きたがるのかもしれないですね。

絵のトロルは本当に怖くて天狗みたいな顔。娘はこのページを見るとほんとにはらはらどきどきしちゃうらしい。なに、かわいーじゃん

定番の絵本なのでぜひ。

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