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「はせがわくんきらいや」

ちょっと予想外の内容だった「はせがわくんきらいや」。

赤木かん子さんなどの絵本レビューで何度か紹介されていたので、図書館で中も確認せずに借りてきました。

いや、私が予想が適当だっただけなのだが、もっと、楽しげなユーモア絵本だと勝手に思っておりましたが、じつはすごーく重たいテーマ

昭和30年代に森永ヒ素ミルク事件というのが実際にあり、著者長谷川氏は被害者でもあります。

絵本の主人公僕は、はせがわくんきらいや と言い続けながらずっと長谷川君と友達でいるのです。

長谷川くん泣かんときいな。わろうてみいな。もっと太りいな。長谷川くんだいじょうぶか。長谷川くん…。

私は、森永ヒ素ミルク事件と言うのを知らなかった。

なぜヒ素がミルクにまざるのか、信じられない事件が起こったのですね。そして、そのミルクを飲んでしまった赤ちゃんが、今も苦しみながら生きているのですね。

本を読んだ娘から「ヒ素って何?」「どうして、どうして?」ときかれ苦しくなりました。

絵もクロッキーで描かれたモノクロのインパクトのあるもの。くせのある手書き文字は漢字が多くて、おそらくこれは小学生上級以上に読んでほしい、強いメッセージ絵本。

・・・こういう事件があったこともを知るためにも一度は襟を正して読むべし!

でも幼児の寝る前の読み聞かせにすると夢に出てきそうだよーしくしく

はせがわくんきらいや

著者:長谷川 集平

はせがわくんきらいや

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