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福耳坊ちゃん

生後二ヶ月になるうちの子の両耳の付け根にはまるでラジコンロボットのアンテナよろしくシメジの茎くらいの突起がある。

これは、千人に十数人の割合で起こる副耳(ふくじ)と呼ばれるものだが、我が家では福耳をつけてきたお宝ぼっちゃん呼ばれている。

これを生まれたばかりのわが子に発見したときは驚いたし、母に「妊娠中薬を飲んだからでは」と言われたときにはそのデリカシーのなさに憤慨しつつも、赤ちゃんに申し訳ない思いがした。

けれど、耳の形がほかの人と同じではないからと言って、この子の何が「かわいそう」なのだろうか?同情は自分たちと違うものを排斥しようとする差別の根から芽生えているのではないか?

そう考えると、背中が冷たくなる思いがするのだ。

例えばこれが目に見えない違いであればどうだろうか。優しい人強い人、ユーモアのある人、まじめな人、一人として同じ人などいないのに・・・
それでも人に会うときは、いちいち耳のことを過剰に説明してしまう私がいる。
対して友人は「うちの姪っ子もあったよ」とか「へぇ」くらいなもので、親が思うほど他人様は気にならないらしい。
この耳を宝物の詰まった袋を神様がつけてくださった、という国もあるらしい。
私は、この個性的な耳に毎日キスの嵐を降らせる。私の心の中にあった問題にきずかせてくれてありがとう。

---追記

うちの子の副耳、結構大きくて両耳にあります。

産院で聞いた話によると、生後一年以降に多くの人が手術でとってしまうらしい。
小さく軟骨が入ってなければ、生まれてすぐに髪の毛などで縛って壊死させてとる方法もあるようです。

ネットで調べると、手術には全身麻酔が必要らしく、形成外科などで行われるとの事。また、保険は適用されるようです。

私たちも、こんなことでいじめられたらかわいそうなのでとったほうがいいかなーと、考えていますが、4,5歳になるまでは残しててもいいかな?という考えに移行中。

だって、せっかくつけて生まれてきたんだもんね~

とくに、うちの子の左側は、天狗の鼻?上にみゅーっと伸びてて、電波を受信してるかも。

先日テレビで、井上ひさし氏の耳に同じような副耳を発見して

「おお!大作家の相かもよ」なんてひそかに思ってる、親ばかであります。

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