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一度読んでみて「ぜったい~」シリーズ

ローレン チャイルドさんが描いた、傑作の絵本。ごぞんじですか?

実は図書館で最初に発見したとき、「あんまり好きじゃない絵!」と思ったんです。癖が強いって言うか、全然かわいくない!チャーリーとローラの顔を見てね。

ところが、表紙をめくれば、これはすごくおしゃれな作風だったことがわかる。

布のコラージュや、様々なフォントを使ってデザインされたテキスト。

内容がまたおもしろくて、妹の面倒を見なければならないお兄ちゃんが、「ぜったい~しないからね」と言い張る妹と、何とか言いくるめようとするかけあいが最高なのです!

「ぜったいたべないからね」「ぜったいねないからね」「ぜったいがっこうにいかないからね」の3冊が出ているようです。

わたしは特に「たべないからね」がお気に入り。好き嫌いしまくる妹を「やだな~これは○○じゃないか?たべてごらん、おいしいよ」と言いくるめて食べさせるお兄ちゃん。

なんだかんだ言って、お兄ちゃんが妹をかわいがるところが、ちょっとツボ。

作者ローレンチャイルドさんは、他にも「クラリスビーン」シリーズなどを描かれ、なんだかの賞ももらっています。

ぜったいたべないからね (ほんやくえほん)

著者:ローレン チャイルド

ぜったいたべないからね (ほんやくえほん)

ぜったいねないからね (ほんやくえほん)

著者:ローレン チャイルド

ぜったいねないからね (ほんやくえほん)

ぜったいがっこうにはいかないからね―チャーリーとローラのおはなし (チャーリーとローラのおはなし)

著者:ローレン チャイルド

ぜったいがっこうにはいかないからね―チャーリーとローラのおはなし (チャーリーとローラのおはなし)

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2ヶ月あかちゃん

うちの子、明日でようやく2ヶ月です。

男の子の育児って、どんなのかな~と思っていたけど、女の子と違うところが多くておもしろ~い!!

果たして、性差なのか、個性なのかわからないけどうちの3号、ポースケと呼ばれているのですが、ものすごく要領が悪い。声がでかい。肉が薄い。

肉が薄いのはともかく、要領が悪いのはすごく受ける。

激しくおっぱいを吸うが、明らかに空気も飲んでるなー。あ、もどした!噴水のようだ。しかももどした乳汁でうがいしてるよ!がらがらがら・・・おえっぷ!アップ!!

溺れてるよ!!陸上で。

あわてて背中をたたくと、今度は、ふんぐッ  とフリーズ。

息!!忘れんな!息して!

そして、ようやく復活した後に大声で叫ぶのである「アイーッ!!」って感じで。

なんか、とっても一挙一動が大騒ぎ。これが男の子か・・・

寝てるときも常に「フゴームギーっ」と飼ったことないけれど恐竜のような音をたててるし。

かなり違う生き物なんだなと感じさせてくれる。

そりゃ、「男の子ってどうしてこうなの?」って本が売れるハズだわ。タイトルはうろ覚えだが。

男の子は9歳までに恩を返すって言う。大きくなったらかわいくない分、今かわいいらしいい。

うちの子も大変かわいい。恐竜のような鳴き声でも、生まれたて赤ちゃんはくたくたぬいぐるみみたいで、かわいいのであります。出来れば、10歳からもかわいく育ってほしいものです。とりあえずマザコンになるように刷り込み中。

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だじゃれ?「月の砂漠をさばさばと」

よかった~!!北村薫さんの「月の砂漠をさばさばと」。

北村氏と言えば、日常の謎ミステリー作家として有名ですが、この作品はおーなり由子さんとタッグを組んだ大人向け絵本?ものがたり?です。

内容は、

9歳のさきちゃんとお母さん、二人で仲良く暮らしています。

最後までお父さんは?という読者の疑問には答えが出てこないけれど、(離別なのかな~)、さきちゃんのお母さんのおおらかさや見つめる目の温かさが、二人だけの生活を暗くさせてなくて、むしろこんな生活もいいかもと思えてくる。

ま、うちはもし旦那を家庭からリストラしても親と子4人・・・こんな感じにはなれそうもない。

手に職もないし(さきちゃんのお母さんは作家)きっと、食べていくだけで汲々としちゃうだろうな。などとリアルな想定までしてしまう。

タイトルの「月の砂漠をさばさばと」は鯖の味噌煮を作りながら、思わずお母さんが口ずさんだ迷?曲。

12の小さな物語は、こんな感じでさきちゃんの聞き間違いやおかあさんのだじゃれが入っいます。全部かわいい!こんなことってあるよな~、と思えるほほえましさ!

特に、新井さんちの子になった「乱暴者のくま」の話は、うちの子にもアレンジして話したら結構受けてた。(オチはアライグマになっておとなしくなった。でもこれだけじゃ終わらないの。)

おーなり由子さんの絵もとてのかわいい。

月の砂漠をさばさばと (新潮文庫)

著者:おーなり 由子,北村 薫

月の砂漠をさばさばと (新潮文庫)

全体を通して、高野文子さんの「るきさん」を思いだした。るきさんがなんかの拍子で子どもを持ったら、こんな感じになりそう。ひょうひょうとしてて。

「るきさん」好きな人は、このお話も好きだろうな~と。

こちらも強くお勧め!私は、この本を実家に置いていて帰るたびに読んでます。

るきさん

著者:高野 文子

るきさん

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さよなら星新一

え?亡くなったのはずいぶん前だろ、って?

昨日別れを告げたのは私の星新一の文庫本約50冊でございます。

 毎年律儀に遊びに来る親戚の子に、もし読むならどうぞ~って、漫画を上げることにした。

ついでに、こんなのも読むかしら?と軽い気持ちで文庫本を入れたらなんとガッツり食いついてきたではないの。

もてあまし気味だったけど、捨てることができなかった星新一がついに日の目に!

高校から大学にかけて、にお金がないから古本屋でこつこつ集めたのでぼろぼろだけど、実家の本棚で蒸されているより、もう一度若い女子高生に読んでもらえるのなら、本たちも幸せでしょう。ということで全部プレゼントすることにしました。

ま、その子の親的には迷惑なお年玉だったかもしれませんが。

星新一の本はとても面白かったけれど、高校生の私が読むのと今の私が読むのではまったく違う。ベストセラーロングセラーと呼ばれる本にも、読まれるのに最適な時期があると思うのです。読者にとっての時期ですが。

最近、新聞の投書にておじいさんでの発言で「太宰治とか三島由紀夫なんかはやっぱり若いうちに読むのがよい。今読んでもよいが、若い時に読んでおけばよかったと思う。」

というのがありました。それで言うと私は太宰適齢期からずいぶん離れてしまって、なんかもったいない!と感じてしまったのでした。

そんなわけで、高校生の時に夢中になった星新一はちょっと名残惜しいけれど、一人の星新一ファンを増やすと思えば、まあよいことをした。と自己満足。

ただ、彼女にとってはこれから新作はでない・・・という。ま、そこまで好きになってくれるといいんだけどね。

それに、漫画化や再文庫化されているので大丈夫でしょう。

星新一 一〇〇一話をつくった人 (単行本)
最相 葉月 (著)

これ、読んでみたかったけど、アマゾンではずいぶん票が割れているな~

星新一といえばこれ!

ボッコちゃん

買ったきっかけ:
高校の時の課題図書だったような・・・
星新一との出会いだった。

おすすめポイント:
未だに色あせないところがすばらしい!

ボッコちゃん

著者:星 新一

ボッコちゃん

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今年は見てみるか箱根駅伝「風が強く吹いている」

 今日から箱根駅伝が始まりますね。
 実は私はスポーツに関しては観る才能すらなく、野球は結果だけ判ればよいので、朝のニュースのスポーツコーナーでおなか一杯。
 サッカーに関しては未だにオフサイドの意味がわからん。ましてやラグビー・・・全然わからん!

 今まで旦那が長距離陸上選手だったにもかかわらず、一切マラソン中継に興味がわかなかった私。それどころが、テレビでだらだらと中継する存在意義すら疑っておりました。

心の中で「順位だけわかればいいんじゃない?」って思ってましたよ。ええ。

しかし!って、びっくりマークつけるほどのことではないのですが、今年は駅伝を観てみようと決意しています。
この本を読んだからなのですが、良かったですよ~直球勝負の青春小説。(って、アマゾンのレビューに書いてあったんだもん!)。

 でも、血を吐きながら熱血!ではなく、あくまで緩く。

 陸上競技に全く理解も興味も無い私が、引き込まれて最後には少し涙まで浮かべてしまった。やっぱり、三浦しをんはすごい!

 今まで全く知らなかった、というより、想像してみることさえ無かったけれど、選手同士の駆け引きとか選手の配置、心理戦・・・
 駅伝ってただ走る競技じゃないんだね~

 そう言えば、アナウンサーが「今しかけるか?」とか言ってるもんねー
あれも今まで何のことだか理解してなかったけど、駅伝って出来るだけ早く走る。ってもンじゃなく、どこでどのペースで走る。とか、相手の出方によって走りを変えたりする、頭を使わねばならないものなんですね。

 心に残るフレーズは「ただ早く箱根に行きたければ小田急ライナーに乗ればいいんだ」と言うようなせりふ。
 10人で箱根に行って帰ってくることに意味がある。早いランナーではなく強いランナーになれ。なるほど~

 旦那に、走ることの楽しさを聞いたときに
「最後は心の強さが試されるところ」
みたいなことを言っていましたが、(全然私には伝わっていなかったのでマラソン中継は見せてあげなかったのだが)今なら少しわかるよ!

 今年は新春お笑い寄席じゃなくて箱根を見せてあげるよ。

 走る、ということから縁遠くなって久しい私も、中学時代に持久走で「無理、絶対!」っと思った後にくる、全身の空気が入れ替わって身体が燃えるような感覚を思い出しました。

 ジョギングくらいならやってみてもいいかな?(思っただけ)

風が強く吹いている

著者:三浦 しをん

風が強く吹いている

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