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切り捨てられた!「趣味は読書。」

初めて斉藤美奈子さんの本を読みました。

今までも過激な?しかし、ぐっとくる文学論を展開している人、というイメージはあったのですが、ベストセラーをあなたの替わりに読みました!という文句に引かれて読んでみると・・・

あらあら、のっけから切り捨てられました。

「読書をする人は少数民族である。」→テレビの視聴率とかと比べてとてもお話にならないスケールの小ささなんだそうです。

そして、「っこんなくだらない本が売れるなんて!!ベストセラーなんて、フン!」というスタンツの読者はずばり善良ではない邪悪な読者。ふふふ。

しかも、私は「”頼まれもしないのに、ネットで読書日記を公開したりする”始末の悪い読書依存症」であります。

”読書量の多寡は、インテリジェンスの多寡とは必ずしも一致しない。”

やー、全くその通り!返す言葉もありません。

この本は1998年から2002年のベストセラーと呼ばれる本を彼女が、邪悪な目?を持って一刀両断に切り捨てます。

中でも傑作は、「朗読者」と「冷静と情熱のあいだ」・・・・読まなくって良かった!という書評は珍しい。

ちなみに私は41冊中7冊読んでました。

この本、私はものすごく面白かった。一冊一冊のファンだったら腹が立つでしょうが、なかなかこんなにはっきり物を言う人の少ない世の中。すっきりします。

世の中の少数民族の「趣味は読書。」という方、是非ご一読を。

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ほろりとしちゃう「おかあさんがおかあさんになったひ」

長野ヒデ子さんのこの作品は、長女出産前に自分が感じていた怖いような、楽しみなような気持ちが思い出されました。

出産シーンも描かれているけど、そんなに生々しいものではなく(もうちょっと痛がってました、私)子供が恐れるほどでもありません。色鉛筆で書かれた絵は、たくさんの小さな子ネタが仕込んであって「たーいたーいのたいこさん」に通じるものがあります。

この本の最後をよんで、つい私がほろり。

あーそうだった。「生まれてきてくれてありがとう」と思ったんだった。

最近、彼女たちの存在に対しての感謝をぜんっぜん忘れていたなー

この子たちがここにいることだけがありがたいだったんだ。よっしゃー今日から気合入れてかわいがったろ!!・・・・と思いました。(何故トーンダウン?)

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青春群像?「砂漠」

いい本でした~。のっけから褒めます。この人の書く本は、どんな結末であろうと読んで穏やかな気持ちというか、いいきぶんになるので大好き。

内容は大学に入学した北村君が合コンしたり、麻雀したり、友達とちょっと危ない橋を渡ったり恋人をつくったりと、書き連ねてみるとなんでもない日常を送るのですが・・・・

東堂はびっくりするくらい美人だし、南ちゃんは、何気にスプーン曲げとか出来ちゃうし、西嶋はうっとうしーんだけど迷いがなくてまねできない。そして北村君で「東西南北」になっています。

それに鳥井君を加えた友達5人組のキャラクターがみんな際立っていて、読み終わるのが惜しいけれどものすごい勢いで読んでしまいました。

青春群像、っていううのかしら~もう若くない私にも久しぶりにわくわくをおすそ分けしてもらえました。

(ちなみに、この青春群像という言葉、なんかいも打ち間違いして辟易しました。それから、麻雀のよみがなが、”まあじゃん”ではなく”まーじゃん”だということもはじめて知りました)

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らくご絵本「たがや」

落語を絵本にするって、すごーく難しいとおもいます。

落語にはつきもののオチというかサゲって、たぶんに駄洒落だから、絵にするとどうだろう?という気は読む前からもしていましたが、まあ、この落語も駄洒落でした。

でも、川端誠さんの絵がなかなが魅せてくれるので何度で読める絵本だと思います。

内容は、たがや(樽や桶のたが)のおかみさんが、臨月にもかかわらず両国の花火を見に行き、橋の真ん中で産気づいてしまうというお話。

屋形船で繰り出している大店のご主人さんたちも、橋の上からたらされた帯にお湯とたらいと、お寿司と、お酒なんかを下げてやり言います。

「たが屋さんとは、木をあわせ、まるくおさめるご商売。そのおめでたにあやかりましょう。」

ああ、いい人情ですな~

そして居合わせたとりあげばばがこういいます。

「おまえさん、いいかい、きばりすぎちゃいけないよ。

・・・ ・・・ 

ややこはね、じぶんでよのなかにでてこようとしているんだよ。

はじめてのおおしごとをじゃましないようにね」

わたし、これを読んでがつーんと来ちゃいました。

一回目も二回目も助産師さんのアドバイスを聞けずに、いきみすぎちゃったため、かえって出血とかしてしまったので、今度こそゆっくり産むぞと、決意を新たにしてしまいました。でも、決意とかしてる時点でだめかも。

ケセラセラ、なるようになるさなんだよね、生命の営みなんだから。

そんな感じで、思わず出産に関する極意までさらりと書かれているこの絵本。びっくりアンド感動でした~

川端誠の落語絵本シリーズとして、10冊ほど出ているようです。

ほかのも読んでみたくなりました。

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夜眠るおばけ「おじいさんと10ぴきのおばけ」

 NHKのテレビ絵本でも放映されていたこの絵本。

 著者のにしかわおさむさんは児童書のイラストをたくさん描いてる方。だからかな?なんだか見たことある懐かしい感じの絵。

 とってもかわいい小さいおばけが10匹出てきておじいさんと仲良く暮らすものがたり。

おばけたちは、部屋の掃除はしてくれるし、おじいさんのお世話をしてくれるし、しかも夜寝て朝起きるという健全さ。

 こんなおばけなら、1ぴきでいいからほしい!(ふと思ったがおばけは匹、でいいのかしらん?一体?一人?とりあえず、この本では犬並みに匹。)

おばけ、といっても全然こわくないので、おばけ大好きうちの2号にとっては星3つくらい?彼女は2歳児にして迫力のあるおばけがお好みです。

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写真絵本「うちにあかちゃんがうまれるの」

そろそろ、意識的に出産に関する絵本を読んでみようかと思っていたところ、探していた写真絵本を図書館で見つけました。

この本は、本当に4人兄弟の末っ子君が生まれる様子を、ひとつ上のお姉ちゃん(6歳)の視点から、写真でつづっています。

お母さんは、助産師さんの助けを借りて自宅出産するもよう。しかもお風呂での水中出産!

うわぁ。水中出産よさそうだよ。やっぱ分娩台で仰向けでいきむのって、違う気がする!

しかも、分娩台はあのスタイルでライトは当てられるわ、足は縛り付けられるはおよそ人間の尊厳というものがないと思う。てか、大上段に振りかざしてみたけどさー

 要は仰向けにうん○がやりにくいように、産むスタイルで、楽さも大分違うとおもうんですだ。

 私も3人目はやってみたいけど、実は一人目出産時、助産師さんにお願いし、出血が多すぎて結局病院の先生を呼んだり大騒ぎになった前科もち。

 私の、助産師さんで自然に分娩したいなーという気持ちは、家族の強固な反対にあっているのであります。

ちなみにここの助産師さんは究極の和食献立を手作りで作ってくれて、最高に良かったのですが、出産時は分娩台だった。

さて、閑話休題。この本は写真なのでかなりリアルです。お母さんがどんだけおなかが大きくなるか、それから、赤ちゃんが最初はぬるぬるしててグロテスクだけど、すぐにかわいくなるところとかは、絵では伝えられないでしょう。

しかし!!うちのこどもは水中出産が普通と思い込んでしまいました。

今日も洋服のおなかにクッションを仕込んで

「さあ、わたしちょっと産んでくるわ。お風呂にいってきま~す」

などといっています。うーん、次は映像を見せてみるか?

私としては、「お母さんがおなかを痛めた」様子を見てほしいのだが。

(そしていたわって感謝の言葉の一つも言ってほしいのだが)それはまだまだ無理のようですじゃ。

うちにあかちゃんがうまれるの
いとう えみこ文 / 伊藤 泰寛写真
ポプラ社 (2004.12)
通常24時間以内に発送します。

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表紙はこなみ詔子「ロマンス小説の七日間」

三浦しをんが描く恋愛小説。恋愛小説というと確実にどうでもいい気持ちになる私ですが、実は角川書店の夏の百冊に惹かれ購入。

彼女の恋愛感っていうのが「燃えるような恋」から程遠く、等身大でつぼにはまってとても面白く読めました。

内容は、海外ロマンス小説を翻訳するあかりと、ボーイフレンドの神名の物語と、

あかりが訳すロマンス小説(要するにハーレクインロマンス見たいな物)が平行し語られる。

あかりは、神名が会社を黙って辞めたことやネパールに行こうとしてることを知り、気持ちがささくれ立つ。そして苛立ちを翻訳する小説にぶつけ、結局小説はあかりの超訳、創造になっていく。

7日間に起こったことをぎゅっと凝縮したストーリー。

そして、やっぱり本人によるあとがきがしをん節炸裂。エッセイ好きの私には最高に面白

かった~さくっと読めて、ブックカバーももらえるのでお勧め。

ロマンス小説の七日間
三浦 しをん〔著〕
角川書店 (2003.11)
通常2-3日以内に発送します。

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