2006年最後はコレ!「アヒルと鴨のコインロッカー」
ずっと読みたかったのが文庫になっていたので、ふはふはと鼻息荒く購入。久しぶりに一気読みだったわ~
内容は現在と2年前の2人の語り手が交互にお話をするカットバック方式。(と言うらしい後書きで初めてしりましたよ)
読んでいるうちにだんだんとわかってくるのは、過去の語り手「琴美」の不在は何故?と言う疑問の答え。
ここからは未読の方は最後のネタにふれますのでご注意下さい。
過去の語り部「琴美」が、現在では出てこないところが読者には「とてもいやな予感」でハラハラするところなんですけど、私は琴美のいなくなり方が「悪い奴ら」と関係なく、しかも救いのもてる書き方だったので大いにいい話だとおもう。
ミステリとしてどうかとか、思う方もおるみたいだけど、私は単純に読んで気持ちのいい結末を目指してくれてありがとうという感じだ。もう一人の語り部「椎名」君もなかなか大人びたしっかりした青年で好感が持てる。
外見は最後の琴美の脳内映像が椎名君とすれば「あどけない、あどけないと言えばぷいっと横をむいてしまうようなあどけない」青年みたいですが。
でも、実家の靴屋を継ぐことに割とポジティブなのが素敵だった。
とにかく、2006年最後は良い本を読めてうれしゅうございました。
今年はどんな本を読めるだろう。わくわくするなぁ~
東京創元社 (2006.12)
通常24時間以内に発送します。
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