« マンガが読みたい | トップページ | 六飲み屋?の姫君「六の宮の姫君」北村薫 »

マンガで読む日本の古典「雨月物語」木原敏江

木原敏江さんといえば、少女漫画少女漫画した絵柄を欠かせたらピカイチの方ですが、中学時代に「アンジェリク」を人から借りて読み、かなりガツーんと衝撃を受けたのを思い出します。(それまでは、何?この絵くらいに思ってた)

涙が滝のように流れる大河ロマンでございます。未読の方はぜひ。

さて、上田秋成の雨月物語を彼女が描くとどうなるか?  よかった~。特に第一話「菊花の契り」は兄弟の契りを結んだ二人の男の話なのですが、ボーイズラブの原点みたいなお話でございます。そこは、「摩利と新吾」を描いた人ですから大層魅力的な話になっています。

裏切られた妻や、人間に一目ぼれをした蛇神、死んでも約束を守ろうとし霊となり約束を果たした男などなど。おどろおどろしい恐怖というよりは、悲恋のストーリ。
あとがきにも書かれていたように「怪談」ではないなぁ。しかし、あとがきに愚痴ひとつ入っていないのがまた、男気あふれててよかったですよ~まだまだ読みたくなりました!

マンガ日本の古典 28
中央公論新社 (2001.7)
通常2-3日以内に発送します。

|

« マンガが読みたい | トップページ | 六飲み屋?の姫君「六の宮の姫君」北村薫 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: マンガで読む日本の古典「雨月物語」木原敏江:

» 人気漫画を描きたいあなたはこちらから [漫画 描き方 情報ナビ]
人気漫画をあなたも描いてみませんか。漫画を描くにはまず真似から入るのもひとつの手です。 [続きを読む]

受信: 2006.11.30 08:34

» 雨月物語 [DVD レンタル Check]
雨月物語 [続きを読む]

受信: 2007.02.15 21:38

« マンガが読みたい | トップページ | 六飲み屋?の姫君「六の宮の姫君」北村薫 »